とはいっても、東京やパリのようにいろいろな料理があるというわけではありません。料理の選択肢は少ないですが、そのどれもが最高においしく、しかも安く食べられる、というのがチュニスの「美食」です。
そうです、チュニスのおいしい食べ物は庶民の店にあるのです。ですから、多くの観光客が集まるツーリスティックなレストランよりも、地元の人が集まる店のほうがおいしいのです。
これを知らずに、多くの観光客のみなさんが、ホテルでだけで食事をして帰られるのは残念です。
どうか、チュニスっ子の集まる店に足を運んでみてください! 本当に驚くような美食に出会えることでしょう!
わたしが独断と偏見で選んだ「美食」をご紹介しましょう。ですが、そのまえに、次の写真をご覧ください。

これはクスクスという料理で、チュニジアの名物のひとつですが、この写真のクスクスこそ世界で最高の味なのです。
なぜなら、このクスクスは私の母が作った「おふくろの味」だからです! いえいえ冗談ではありません。
ためしに、誰でもいいからチュニジア人に「世界で一番おいしいクスクスは?」と尋ねてごらんなさい。きっとみんなが「自分のお母さんのクスクスが一番!」と大真面目に答えることでしょう!