３−１ チュニスで一番ウマい羊の頭の丸焼き

羊の肉というと、日本のみなさんにはあまり馴染みがないかもしれませんが、チュニジアではもっともありふれた食材のひとつです。

食べ方は、煮たり、焼いたり、揚げたり、ソーセージにしたりとさまざまですが、一番おいしいのが炭火焼き。

骨付き肉を炭火でじっくりあぶり焼きした肉の香ばしさ、脂身の香り、肉の風味・・・もう最高の味です。


日本では「羊肉は臭い」とお思いの方が多いと聞きますが、新鮮な子羊の肉は変な臭いなど一切しません。私たちアラブ人はこの羊肉を何千年と食べ続けてきたのです。どうかこの伝統の味をお試しください。

羊のバーベキューで忘れていけないのは、羊の頭の丸焼き。ちょっとグロテスクですが、ぜひ食べてみてください。手づかみでアゴの肉にかじりつき、よく締まったホホの肉を噛み締め、さあ、次は目玉と脳みそです。この脳みそ、日本の白子に似ているとよく言われるほど、クリーミーでおいしいです。


お値段はといえば安いもの、頭半分でだいたい４ディナールほど、日本円で４００円しません。

さて、写真の羊の頭は、チュニスの隠れた名店で撮ったもの。地元の人しか行かない超ローカルな店です。

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