ラブラービーとは、平たくいえばパンのおかゆ。ですが、相当食べごたえがあります。まずはお店に行き、どんぶりとパンをもらいます。
このパンは焼きたてのふかふかパンより、前日の残り物のパンのように少々固くなっているほうがよろしい。さあ、その固いパンをどんぶりの上でちぎる! ちぎる! ちぎる!

そして、このどんぶりを店内のカウンターの所に持っていって、熱々のひよこ豆入りスープをどばっとかけてもらい、スパイス、唐辛子、半熟卵をのせ、たっぷりのオリーブオイルをかけてもらいます。

ですが、食べるのはまだ。スプーンで一気にかき混ぜる! かき混ぜる! かき混ぜる! ひよこ豆もじっくり煮込んであるので、触っただけで崩れるほど。かき混ぜきったら、ついにチュニジアの「パン粥」の完成です!

スープの旨味、オリーブオイルのコク、そしてスパイスの辛みのおかげで、後引くおいしさ。お好みで、レモンの絞り汁やお酢を振りかけると、またさっぱりと風味が引き立ち、あまりのウマさにもう、最後のひとサジまで夢中になって食べてしまいます。
このラブラービー、まったくありふれた庶民の味ですが、単純なだけに奥が深い。すべての素材が渾然一体となってうっとりするほどの味を作り出す店もあれば、何となくちぐはぐな味の店もあります。
もちろん、名店ともなれば、朝早くからひとが押し寄せ、お昼前には完売御礼なんて事態も。ぜひともこの味、日本のみなさんにも味わってほしいものです。
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